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<東京五輪>「海の森」工事中止で損失100億円

2016/11/19

2020年東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場として東京都が整備を進めている「海の森水上競技場」(東京湾岸)の工事を中止した場合、約100億円の損失が出ることが分かった。18日の都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で都の担当者が明らかにした。

 「海の森」は7月に着工済みで、担当者は競技予定地内にあったごみ揚陸施設の撤去・移設工事に38億円、調査設計に9億円を投資したと説明。中止の場合は損害賠償や原状復旧工事費も必要となり、損失は計約100億円に上ると試算した。

 同会場を巡っては、都の都政改革本部の調査チームが「海の森」の恒設整備と仮設整備、「長沼ボート場」(宮城県登米市)への移転の3案を提言。30日に開かれる都、国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、政府の4者協議で採用案が決まる。担当者は海の森について、結論が出るまで工事を一時中断することも明らかにした。

 また、調査チームがバレーボール会場候補の一つに挙げ、7億円とした「横浜アリーナ」(横浜市)の整備費は、試算を上回るとの見解を示した。

 水泳会場「オリンピックアクアティクスセンター」(江東区)の年間収支については、調査チームが提言した「観客席5000席」「1万5000席」「2万席」の3案は、いずれも5億9700万~8億5400万円の赤字になるとした。

配信元:yahooニュース