国交省 災害備え待機中の作業員、安全確保を最優先
2020/11/27
国土交通省は災害対応に備え待機中の建設業者の安全確保を図る。待機拠点について、あらかじめ災害発生の危険性が高い場所を地図で確認し作業員に周知。災害の危険が差し迫った際は、避難情報などに注意し、作業員の安全確保を最優先に行動するよう建設業団体などに通知した。万が一被災した場合に補償を受けられるよう、労災を確実に適用するための情報周知や、災害協定の見直しも含め補償の充実・確保の策を検討する。
9月の台風10号により宮崎県椎葉村で土砂崩れが発生。台風後の復旧作業のために待機していた建設作業員が被災し、ベトナム人技能実習生1人が死亡、現在も3人が行方不明となっている。国交省では亡くなった技能実習生や行方不明者の労災認定が円滑に受けられるよう、厚生労働省に情報提供するとともに、宮崎県と連携して被災した建設会社への助言、支援を実施した。