建設業・土木業専門求人サイト 正社員・アルバイト・一人親方などの求人サイト 建築・土木・設備・仕上げ・外構・大工・解体・鳶・重機オペなどの求人が満載

日本道路 ミニ油圧ショベル用自動停止装置を開発

2020/11/18

日本道路は市販のミニ油圧ショベルに後付け搭載できる自動停止装置を開発した。運転者の死角となる後方に設置したカメラが人を検知すると、人工知能(AI)が判断して自動停止する。道路工事作業特有のしゃがんだ姿勢や、寝そべった状態でも確実に検知できる。今後は12月にかけて現場に試験導入し、全国の支店に展開していく。
 開発した安全補助装置「EyeThink-BH(アイシンクBH)」では、油圧ショベルに設置したAI搭載カメラが撮影画像を解析。ステレオカメラが重機と人の距離を測定した上で、一定範囲内に入ると油圧ショベル操作を強制的に自動停止する仕組み。監視範囲は現場条件に応じて設定でき、カメラから最大10メートル離れた場所まで制御できる。運転者の安全作業を補助することで重機との接触事故の減少や作業の省力化につなげる。
 AIに人として識別させるため、作業員にはヘルメットや安全ベストなどの装備を着用してもらう。システムは市販やレンタルの重機に後付け設置できる。カメラやシステムなどは簡単な作業で30分程度で取付、取り外し可能。ステレオカメラの台数を増やせば大型機種にも装着できる。高度な画像処理技術により、悪天候の時や夜間作業時でも安全に稼働する。
 道路工事にはミニ油圧ショベルを多用するが、日本道路によると自動停止安全装置を搭載したミニ油圧ショベルは建機メーカーから販売されていないという。現場ではレンタル機を使うため、取り付け・外し可能な自動停止システムの開発が求められていた。