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国交省/高速道路の「安全・安心基本計画」策定/中期整備の方向性示す

2019/09/18

国土交通省は10日、今後約10年間の高速道路整備の方向性を示す「安全・安心基本計画」を公表した。高規格道路など総延長約1・3万キロを対象に、安全性や利便性を高める施策の推進方法や目標を明記。施策には暫定2車線で運用中の道路の4車線化や自動運転技術の受け皿となる道路インフラの整備などを列挙した。
 基本計画は高規格幹線道路のうち国か高速道路会社が管理する区間(総延長1万1772キロ)と、高速道路会社が管理するその他の道路(同952キロ)の計1万2724キロを対象とする。
 計画は▽暫定2車線区間の解消▽自動運転などのイノベーションに対応した高速道路の進化▽世界一安全な高速道路の実現▽ネットワークの信頼性の飛躍的向上▽利用者ニーズを踏まえた使いやすさの向上-の5項目でそれぞれ施策を設定した。
 暫定2車線区間の解消では、暫定2車線の有料高速道路を約10~15年程度で半減させる目標を打ち出した。4車線化を先行的に進める「優先整備区間」(計122カ所、総延長約880キロ)で順次事業着手する。
 長期的には全区間の解消を目指しており、その場合の総事業費を8兆円(優先整備区間事業費含む)と試算。コスト縮減策を検討する。
 国交省は高速道路の中期整備方針「安全・安心計画」を策定する。同計画は公表した基本計画と、施策の事業展開や整備手法などを記載する「実施計画」で構成。実施計画は高速道路会社が作る予定だ。