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建設業就業者に占める55歳以上と29歳以下の割合

2019/02/26

総務省が毎月発表している労働力調査のデータを、国土交通省が建設業に特化して独自に分析した。

建設業就業者のうち29歳以下の若年層の数が昨年、36・5万人となり、
前年に比べて0・1万人減ったことが総務省の労働力調査で分かった。

技能労働者の総数は328万人と前年よりも3万人減った一方、
技術者などを含む建設業就業者数は503万人と前年よりも5万人増えた。

技能労働者数のピークは1997年の455万人。
それ以降、減り続けていたが、2010年の331万人を底に微増で推移。

15年に再び331万人となり、16年は326万人に減少したものの、
17年は331万人と3年ぶりに増加。しかし18年は328人と再び減少へ。

29歳以下を見ると、15年は35・7万人、16年は37・1万人、17年は36・6万人
18年は36・5万人-と推移した。

国交省は公共工事設計労務単価の引き上げや社会保険加入対策など、
賃金や雇用の安定に関する取り組みを展開。

週休2日工事の拡大や教育訓練の充実など、技能労働者の入職を促進する
取り組みも功を奏したと思われる。

技術者や事務系を含めた建設業就業者数は503万人と前年よりも5万人増えた。
このうち29歳以下の割合は11・1%と横ばいで推移。
一方、55歳以上の割合は34・8%に伸長した。

堅調な建設需要を背景に、ベテラン層の活躍促進や離職抑制などの効果が表れた形で
10年後には大半が引退すると見込まれる年齢層が全体の約4分の1を占めている。

これからの建設業を支える若年層の割合は全体の10%程度。
若年入職者の確保・育成が喫緊の課題であることに変わりはない。

生産年齢人口が減り続け他産業との人材獲得競争は激化する。
建設業が産業間の競争を勝ち抜くには、若い世代の入職をさらに促進する取り組みは不可避。